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6月21日(土)晴れ
 今日も昨日と同じような状態。薬もエサもなし。おしっこだけはたくさんでる。ハチミツを溶かした水は無理やり飲ませた。でも全部で20ccも飲んではいないと思う。ホシがうらやましそうに見ていたので、ホシ用のハチミツ水を作って飲ませたら大喜びでゴクゴク飲んだ。
 夜になって、ブーは1階の台所で寝ていた。ヒトもハチもホシも2階でそれぞれ勝手に過ごしていた時に本日最大の事件が起きた。たまたま1階に下りた啓太君が「ブーがいなくなった!」と叫んでいるので、あわてて行ってみると本当にブーがいない。トイレにも風呂場にも、1階のあらゆるところを探してもブーの姿はどこにもなかった。すごく狭い家だから、隠れるところなんてない。ブーは本当に体力がなくなって、今じゃ5歩も歩くと倒れるほどだし、首だって真っすぐにしていられないほどだし、階段だってもう1週間か10日ぐらい前から自力では上がれなくなっている。それでも、1階はもう探す場所は完全になくなった。ゴミ袋の下も中も洗濯機の中(ありえないけど)も見たけどどこにもいない。まさかのまさかだけど、2階にいる?・・・半信半疑で2階を探すと、すぐに見つかった。ブーは2階にあるお気に入りの窓辺の下に倒れていた。音もなく、鳴きもしなかったから、全然気が付かなかった。でも、どうやってここまで来たんだろう?本当に信じられない出来事だった。啓太君は「ゆっくり時間をかけて階段を上ってきたんじゃないかな」と推測。でも、何故?今日は、夕飯も2階でそれぞれが好きなところで食べていたし、ホシもハチも2階にずっといたから、夜になっても1階は誰もいなくて暗くて静まり返っていた。もしかしたらブーは寂しかったのかな?言葉が通じないからわからないけど、ブーがとにかく2階に行きたかったのは事実。ブーは起き上がって、今度は窓辺に飛び上がろうとしたので、抱き上げて乗せてあげた。涼しい夜風に吹かれて気持ちよさそうに寝ていたのに、しばらくするとドサッという音がするので見に行くと自分で窓辺から飛び降りて、今度は押入れに入っていった。結局、ブーは1〜2時間ぐらい2階で過ごして、階段を下りようとしていたので、啓太君が抱き上げて運び、1階の台所に寝かした。当然だけど、ブーが元気な頃は毎日階段を上ったり下りたり走りまわっていたから何とも思わなかったけど、こんな状態になってからは普通の事でも一喜一憂してしまう。今日、ブーが自力で2階に来たという事は、飛び上がるほど嬉しかった。
 今週、ブーは激しい下痢もしたし、薬もエサもやめたからもう何が起きても本当におかしくないのに、ハチミツ水は想像以上にミラクルかもしれない。ホシがうまそうに飲むという事は猫にとって味も悪くないのかも。またホシがハチミツ水を欲しがったので、あげようとしたらオエッとなって、走って逃げてしまった。え〜、やっぱりダメじゃん!マズイのかな?ホシは本当にあてにならない猫だった。頼むよ〜ホシ。

6月20日(金)晴れ
 ブーの呼吸の回数は少し減って、1分間に36回ぐらい。そのかわり、お腹の振幅も減った。調子がいいというより、弱々しい呼吸。薬も飲まなかったし、エサもほとんど食べなかった。そのかわり、ハチミツをとかした水を飲ませた。弱ってるわりには、見る度に違う所に寝転がっていた。今日は暑かったので、風呂場のタイルの上が気持ちよかったみたい。酸素テントに入れると、出たいらしく、目が合うと小さな声で「ニャー」と鳴いた。1時間ぐらい酸素吸入してケージのドアをあけると、よろよろと歩いてトイレに隠れてしまった。ブーの顔に出てきた赤い斑点は少し増えて、舌が濃いピンク色になってきた。これがチアノーゼなのかな?ホームページで調べてみたら、人間の白血病では血小板の異常で赤い斑点が全身にでる事があるって書いてあった。人間と猫は違うと思うけど。
 ホシは今日、ケーキとプリンを美味しそうに食べていた。ブーは遠くから眺めてたけど、たぶん呆れてたと思う。


6月19日(木)晴れ

 やっぱり昨日より少し弱っているみたい。ブーは横向きに倒れたままウツロな目をしている。足や首をマッサージすると少しだけゴロゴロいった。よく見ると、耳の前の毛の薄いところの皮膚に赤い内出血のようなアザを発見。さらに、背中やわき腹の毛をかき分けてみると、赤くて大小様々なアザだらけ。この赤い点が全部内出血だとしたら、貧血になっちゃうんじゃないかな。かわいそうなブー。調べてみると腫瘍がある胸のあたりが一番ひどい。赤をとおりこしてもう紫色。ブーは特に痒がったり痛がったりしないのが唯一の救い。それにしても、このアザの正体は一体なんだろう。ノミとかはいないみたいだし。啓太君は工藤ちゃんに電話しようか迷ってやめた。皮膚病ではないに決まってる。どう考えても胸の腫瘍と白血病が原因だと思う。もうブーには病院に行く体力はないだろうし、工藤ちゃんもこれ以上薬をだす訳ないし、もし薬が増えたら薬嫌いのブーは暴れたり、吐こうとしたりして、本当にどうなっちゃうかわからない。とりあえず様子を見ることにした。

6月18日(水)雨のちくもり

 ブーは、今日完全に薬を拒絶した。薬が嫌な事はわかってるけど、飲まないともっと苦しくなっちゃうし困ってしまった。そこで、薬を細かく砕いて、水でふやかしたドライフードに練りこんで口の中に入れてみた。ボロボロこぼしたけど、ほとんど食べた。大成功。明日からもこの方法でいこう!
 栄養をつけるために本当はいろいろ食べさせてみたいけど、またお腹をこわすと大変。怖くてハチミツぐらいしかあげられない。今日は2回なめさせた。ハチミツパワーかどうかわからないけど、昨日よりほんの少しだけ元気そうに見える。おしっこもした。また猫のトイレの外にしたけど、ペットシーツを置いてあったので全く問題なし!なにより今日一番嬉しかったのは、ブーの体をマッサージしていたら、ゴロゴロいってくれた事。二日ぶり!こんなに弱っていても、ブーにも気持ちいいとか嬉しいと思える事があって本当に良かった。
 エサをあげる前に、ブーを酸素テントに30分ぐらい入れている。今日も酸素テントにしたケージの中にブーを入れようとしたら、またハチが中に入って寝ていた。仕方なくハチとブーは酸素テントでデート。すかさずブーは、ハチににじり寄って行き、目を覚ましたハチに体をなめてもらっていた。。ハチは、ブーの顔、頭、前足、後ろ足、背中、耳の中、シッポ・・・隅々まで丁寧になめていた。でも、ブーはお腹をなめられた時、それまでウットリしてたのに突然身を起こして嫌がった。デリケートな部分なのかな?それでもハチはやめなかったので、ブーはハチの顔に猫キック連発!しつこいのはダメ〜!だって。思わず笑ってしまった。本当は、猫白血病ウイルスがうつる心配もあるんだけど、ブーの唾液とかがつくわけでもないし、唾液などを介してウイルスに接触しても感染するのは5%ぐらいときいた事もあるので、あとはハチの免疫力に頑張ってもらおう。今まで、ずっと同じ食器でエサを食べたり、水飲んだりしてるし、子猫の時から毎日のようにお互いグルーミングもしてるから、今うつってなければ、もううつる事もないと思う。
 ブーは、最近夜は台所で寝ているらしい。トイレは飽きたのか、台所の方が猫のトイレに近いから便利だと思ってるのか真意はわからないけど、トイレの隅っこでうずくまってるよりは、広い台所で手足を伸ばして寝てる方がいいみたい。今夜は気分もそう悪くないらしくゴロゴロいいながら台所のマットの上で横たわっている。かわいいなぁ、ブーは。


6月17日(火)雨のちくもり
 昨日、お腹をこわしたせいか、ブーは更に元気がなくなった。薬を飲まそうとしただけでオエっとなってしまう。幸いエサは口に入れればなんとか食べてくれる。啓太君がハチミツを買ってきた。試しにホシに舐めさせてみると特に嫌がりもせず舐めたので、ブーにも舐めさせた。甘いものは、直接ブドウ糖が体内に入るので元気が出ると工藤ちゃんが言っていた。点滴をするよりも、10グラム甘い物を食べた方がずっといいそうだ。
  雨がやんだので、ブーを二階の窓辺に連れて行ってあげた。ブーにとっては、お気に入りの場所。しばらく、公園で遊ぶ子供や鳥やサッシの端っこにいた小さい虫とかをじっと眺めていた。ホシもブーの隣に座って一緒に外を眺めていた。
  ガタンと音がしたので見てみると、ブーが階段を下りようとして動けなくなっていた、ホシはその周りをウロウロしていた。やっぱりトイレとか風呂場の方がいいのかな?きっとブーはだるくて仕方ないだろうから、少しは気分転換になると思ったのに・・・。ブーを抱いてまた1階におろしてあげた。
  ブーは、今日もおしっこをした。また猫のトイレの外にお尻を出したままだったので、床に水たまりができてしまった。水を少ししか飲んでないのに、おしっこだけはたくさん出るのが不思議。薬をあげていた啓太君がギブアップ。薬をあげようとすると吐きそうになるのであげられなくなった。試しに、薬を持たずに手を近づけたら、また吐きそうになってたから、もう条件反射かもしれない。やっとのことで薬を飲ませて、ブーにご褒美という事でハチとツーショットの酸素テントをプレゼントしてあげた。今日はお互い無関心、無反応だったけど。
  夜中にゲーゲー苦しむ音がするので、急いで行ってみるとブーが吐こうとして苦しんでいた。ホシもハチも何事かとすっ飛んできてブーの事をじっと見ていた。ブーの背中や顔をさすってあげていると吐き気は止まった。いくら声をかけてもなでてあげても今日は1日中ゴロゴロいう事もなく、トカゲのように床にはいつくばっていた。それでも、「ブー」と呼ぶと、目をパチっと瞬きして、シッポを振って反応してくれる。

6月16日(月)小雨
 今日もブーはぐったりしたまま、トイレと風呂場のあたりに横たわっている。2階へも上がりたがらない。名前を呼んだり、マッサージしたぐらいじゃゴロゴロ甘える事もなくなってきた。それでも、「ブー、おやつ?」と声をかけた時だけ頭を起こして小さな声で「ナー」と鳴いてゴロゴロいった!カツオをあげると少しだけ食べた。
  工藤ちゃんのところに行って、ブーがそれほど悪くなっていない事を話すと、工藤ちゃんはあと20日分の薬をくれた。そして、ブーにあげる栄養価の高い食べ物をいろいろ教えてくれた。食べていれば、しばらくは大丈夫らしい。ちょっと嬉しかった。ブーがウンチをしない事を相談したら、きっと見てないところでしてるはずだから大丈夫と言われた。帰り道、スーパーで、工藤ちゃんが教えてくれた栄養価の高い食べ物を買った。チョコレート、水ようかん、カッテージチーズ、ホイップクリーム・・・。意外なものばっかり。帰って、ブーの前にご馳走を並べて1品1品見せてみた。すると、カッテージチーズをくんくん嗅いだので一口食べせた。ブーはキャットフード以外のものは何故か苦手。たいていの物はオエッとなってしまうので人間の食べ物はあまり食べさせた事はない。でもカッテージチーズはオエッとならなかった。ホッとした。
 しばらくして、猫のトイレのあたりで物音がするので見てみると、ブーがウンチをしていた。とっても小さいけど、ウンチ!よかったーと喜んだのもつかの間、また猫のトイレに入ってウンチをしてる・・・でも今度は下痢。吐き気もするらしくゲーゲー言って苦しみ始めた。トイレから出たところで、ぱったり床に倒れてそのままウンチをしてしまった。あわててブーのお尻と床をふいた。きれいになったブーは風呂場に隠れて落ち着きはじめた。ところが、しばらくすると、またトイレ・・・また下痢。猫のトイレの中でよろけて座ってしまったりするから、お尻もシッポも足もウンチだらけ。体についたウンチは気持ちが悪いらしく、床やカーペットになすりつけたりして、こっちは大パニック!臭いの大嫌いのハチも家中走り回って、汚れたところをチェックしまくっている。下痢、掃除、下痢、掃除・・・1時間半ぐらいこの繰り返しが続いて、やっとブーも完全に落ち着いた。・・・原因は多分カッテージチーズだと思う。乳製品は受けつけない体質だったんだね。ブーには本当にかわいそうな事をしてしまった。呼吸が乱れたのでブーを酸素テントに入れてあげようとしたら、ハチも疲れて中で寝ていた。ま、いいかと思って、ハチをそのままにしてブーを一緒に入れた。ブーは、しばらくぐったりしていたけど、奥で寝ているハチに気が付いてハチに抱きついていった。ブーは顔や体をハチにペロペロなめてもらい、目をつぶって恍惚の表情。ブーはハチの事をお母さんとでも思ってるのかなぁ。オス同士なのに。ハチもブーが子猫の時、トイレの世話をかってでていたぐらいだから、ブーを自分の子供だと思ってるかも。なんか微妙だけど、相思相愛。ま、いいか。
 お腹をこわしたので、ブーは今晩ごはんなし。明日になったら好きなカツオをたくさん食べさせてあげよう。

6月15日(日)くもり
 ブーは昨日から2階には来ていない。それどころか、24時間位1メートル以上移動してないみたい。相変わらずぐったりして、薬もエサも水も嫌がっている。たまーにおやつを一口か二口食べる。ゴロゴロはあまりない。一度だけ、オモチャをひらひらさせると、取ろうとして前足をのばした。
 明日で、今ある薬は終わる。工藤ちゃんのところにもらいに行かなきゃ。きっと工藤ちゃんは驚くんじゃないかな。まだぜんぜん生きてるし。
 ブーは今日、猫のトイレに入った。でも、頭しか入れなかったので、おしっこをトイレの外におもらししてしまった。猫用トイレの中に入る体力すらないみたい。ハチは、臭いのが大嫌いなので、床にこぼれたおしっこに大騒ぎ。掃除をしたあとも、おもらしした辺りの臭いを嗅いだり、一生懸命埋める真似をしていた。仕事で夕飯を食べそびれた啓太君がお弁当を買ってきて食べていたら、ハチは置いてあったお弁当のフタも埋めようとしていた。お弁当の臭いも許せないらしい。今日、埋め魔のハチは大活躍だった。

2003.6.8〜6.14
2003.6.1〜6.7
2003.5.25〜5.31
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