元気が日に日になくなって、
骨が浮き出る程痩せてしまったブー。
トイレの隅っこに隠れるようになって
しまいました。エサも食べられなくなって
ハチミツを溶かしたお湯を飲んでいました。
首筋や足をマッサージしてあげると
ゴロゴロいって喜んでくれました。
亡くなる前の晩。
お気に入りのカゴに入ったブー。
病気になってからは何故か一度も入ろうと
しなかったのに、この日突然このカゴに
自分の力で入りました。
いつもハチやホシと、このカゴを奪い合って
いたけど、今日は独り占めできて
よかったね、ブー。
カゴに入って夜の庭をじっと見つめるブー。
何を考えていたのかな？
あと数時間の命だなんて誰が
想像できるんだろう。
こんなにも普通で静かで
今までと何にも変わらなかったのに。
午前３時半。突然、今まで経験した
ことのないような発作を起こした。
ペットボトルで作った酸素マスクをするブー。
すぐに落ち着いて、話しかけると
シッポをパタパタ振って答えてくれた。
ついに力尽き、亡くなってしまったブー。
６時３０分。一瞬の苦しみの後、
大粒の涙をポロンと１粒こぼし、
静かに呼吸が止まりました。
ホシとハチは不思議そうにブーの
亡骸のあたりをうろついていました。